Óbidos, オビドス(2005/12/09-10)
|谷間の真珠、オビドス
リスボンのバスターミナルから1時間ほどで、楽しみにしていたオビドスへ到着。日本語では「オビドス」と表記していますが、現地では「オービドシュ」といった発音でした。ポルトガルのオリーブや葡萄畑の中に佇む白い街。『谷間の真珠』と喩えられるのはその色合いだけでなく、昔の皇后様がこの村を大変気に入りそれ以来皇后の直轄地となったため、とても優雅で美しい村としてポルトガルでも1、2を誇る観光地になっています。12月とは思えない明るい日差し、完全に上着も脱ぎ半袖で歩きたいぐらいの陽気の日に訪れることができてラッキーでした。
村の一番奥から見たディレイタ通り
絵になるみやげもの店
|細い通りをぶらぶら
バスが到着する村の入り口の門からオビドス城までメインストリート(ディレイタ通り)が伸び、その周辺にも細い小道が入り組んでいます。白く塗られた建物、ところどころにアズレージョ、石組の階段など風情のある光景がどの場面にも見られました。カフェやレストラン、土産物店にも困りません。1〜2時間もあれば村の中を全部歩けてしまいますが、日帰りでなくここに宿泊して、夕陽や朝の光景などもゆっくり楽しみたかったんですよね。午前中は人が全くおらず静かで写真も取り放題!私の村!ぐらいな感じでしたが、14時ぐらいから車やバスでの観光客が急に増えた記憶があります。混雑が苦手な場合はできるだけ朝早めに到着すると良さそうです。
おみやげ店がずらりと続きます
かわいい階段と民家
クルマを気にせずそぞろ歩くことができます
城壁沿いの小道も素敵です
日が暮れると観光客もいなくなります
|オビドス城
このお城を利用した古城ホテルに泊まりたかったのですが、オフシーズンで営業しておらず予約ができませんでした。(ポサーダ カステロ デ オビドス Pousada Castelo de Obidos)それにしても、ゲームの世界に出てくるような城砦です。美しい、というような作りではなく、がっちり、しっかりな感じがこの村を守っていたのですね。
ゲームに出てくるやつ!
城の向こうに夜の帳が下りて来ます
|サンタマリア教会
12世紀創建のロマネスク建築の教会です。メインストリート、ディレイタ通りに佇み、優美な姿が印象的です。薄い茶色の石の縁取りに白が効果的に使われてなんともおしゃれです。内部はもちろんアズレージョで装飾されていました。クリスマス時期なので日暮れとともに縁取りのイルミネーションが施されていて、とってもきれいでした。
紅葉した木立との色のバランスがきれい
夕暮れ時のイルミネーション
レモンのような月が浮かび上がる時間
|城壁からの眺め
城から村の周囲を囲む城壁に上がって歩くことができます。外側には掴まる部分があるので、しっかり掴まって歩いてください。内側にはなんの手すりも柵もなく、結構な高さです。これは打ちどころが悪かったら絶対死ぬと思いました。対向者がいる時、すれ違わないといけませんが絶対に無理せずに内側は歩かないようにしましょう。村の全景や、オリーブ・葡萄畑など良い眺めを見ることができますし、当時は完全無料で誰でも勝手に上がることができました。
混雑時には気をつけましょう・・・
オリーブの木、葡萄畑
サンタマリア教会
|オビドスのアズレージョ、タイル
村に入る最初の門、ポルタ・ダ・ヴィラにアズレージョから始まり、ふとしたところでいくつかのアズレージョを見ることができます。
ポルタ・ダ・ヴィラのアズレージョ
通りの壁にあった花のアズレージョ
ジンジャ・デ・オビドス(さくらんぼリキュール)
|宿泊したホテル
18年前の旅のため、当時の記録を無くしてしまいホテルの名前が思い出せません(笑)とてもクラシックで、オーナーは名門コインブラ大学の教授という知的一家が営むホテルでした。ちょうど、その教授がいらっしゃって、アジアの文献の研究をしているとのことで中国語で書かれたいくつかの漢字の意味を教えてほしいと聞かれました。フランス語でなんとか説明ができたのですが、喜んでもらえてオーナーの母家に招かれて歓迎してもらった思い出があります。人とのコミュニケーションがあるところは記憶に残りやすいですね。
入り口は素朴で、お部屋はとても綺麗でした
部屋からの眺め
|オビドスの滞在日数
私は1泊2日でオビドスに滞在しました。古城ホテルやかわいいホテルに泊まってゆっくり食事や散策を楽しむのも良し、村を廻るだけなら日帰りでもじゅうぶん楽しめます。観光客向けのレストランで食事もしましたが、おしゃれで美味しかったです。
サーモンのグリルをランチにいただきました!
文・写真:maki
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